点滴療法

予防療法・代替統合医療で疾病のリスクを回避

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点滴療法は、現時点においておこなえる予防療法・代替統合医療のうちの一つです。積極的に健康をもとめ、同時に疾病リスクを回避していくための有効なツールといえます。

点滴療法 診療時間

診療時間 日・祝
9:00~12:00 /
15:00~18:00 / / /

休診:木曜・土曜 午後、日曜、祝祭日

初診の方は水曜日 午後においでください。
ご不明点はお電話にてご連絡ください。

点滴療法

当院では、以下の点滴療法を行っています。

超高濃度ビタミンC点滴

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現在、がんの標準的治療は手術、抗がん剤、放射線療法の3つです。
しかしながら、進行がんやある種のがんではこれらの治療のみでは有効ではない場合があることもまた事実です。
当クリニックでは、現在受けられている標準的な治療以外にあきらめないがん治療として超高濃度ビタミンC点滴療法をおこなっています。

適応疾患

がん、がんの再発予防、がん発症リスクの軽減、標準療法のおける 副作用の軽減、ウィルスなどに対する免疫力強化

超高濃度ビタミンC点滴とは?

米国国立衛生研究所(NIH:日本の厚生労働省にあたる公的機関)は、2005年に衝撃的な発表をしました。

「高濃度のアスコルビン酸(ビタミンC)は選択的にがん細胞に対し死滅作用を示し、正常な細胞には活性化作用を示す」というものでした。
この発表は、医学界に大きなインパクトを与えました。

ビタミンCには強力な抗酸化作用があることは既に知られています。
ビタミンCを大量に短時間に体内にいれることで、血中のビタミンC濃度は急速に上昇します。
体内で高濃度になったビタミンCは、細胞周囲において自らが酸化することで強力な抗酸化作用を起こすと同時に、大量の過酸化水素が発生します。

この過酸化水素が、がん細胞に取り込まれ、がんを死滅させます。
一方、正常な細胞はカタラーゼという酵素(細胞を過酸化水素から守る働きのある酵素でがん細胞はこの酵素の活性が低下しています。)により過酸化水素の影響はうけません。つまり、がん細胞に対して選択的に攻撃性が強いことが特徴といえます。
現在、米国国立がん研究所(NIC)、カンザス大学、トーマスジェファーソン大学では、がん治療の新たな補助療法として治験が進められています。

投与法

それぞれの方の状態に応じ投与量は異なります。
ビタミンC量は、15gから徐々に最適な量まで増量していきます。

各種ビタミン、ミネラル等を調合した超高濃度ビタミンC点滴液を1~2時間で点滴投与します。
がんの治療の場合、一般的には週2~3回の点滴を行い、効果を確認しながら投与量を調整します。
術後の再発予防では同様の超高濃度ビタミンC点滴を、週に1~2回点滴となります。

料金

ビタミンC濃度により異なりますが 15,000円~30,000円(税抜)を頂いています。

グルタチオン点滴療法

パーキンソン病は、多くは高齢者に発症し日本においては65歳以上の人口の約0.2%に見られる病気です。
はっきりした原因はいまだ不明ですが、中脳の黒質からのドパミン分泌が減少するために、神経伝達がうまくいかず円滑かつ迅速な運動がしづらくなるとされています。

一方、グルタチオンという物質は抗酸化作用を持つ物質で、人の脳内で発生する活性酸素を除去し、脳の神経細胞を守る重要な働きをしています。パーキンソン病に罹っている方は脳内のグルタチオンの量が著明に減少していることがわかっています。

このことに着目したイタリアのSassari大学の研究チームが、パーキンソン病の患者さんにグルタチオンを点滴したところパーキンソン病の症状(手足の振戦、筋硬直、動作緩慢、歩行障害が著明に改善された例があり、この療法が注目されるようになりました。

適応疾患

パーキンソン病

投与法

パーキンソン病の状態によってグルタチオンの量、治療回数は変わります。
一般的にはグルタチオンなどを含んだ点滴液を30~60分かけて点滴します。
尚、超高濃度ビタミンC療法との同日の併用はできません。

料金

12,000円(税抜)

点滴療法のよくある質問

超高濃度ビタミンC点滴療法についての Q&A

副作用はありますか?
どのような治療においても何らかの副作用はあります。
起こり得る可能性のある副作用は以下のようなものがあります。

  • 血管痛
  • G6PD欠損症[*]による溶血
  • 心機能、腎機能低下時の心不全や浮腫
  • 簡易型血糖測定器による見せかけの高血糖
  • 打撲後や激しい筋肉トレーニング後の疼痛
  • 嘔気、頭痛、倦怠感など抗ヒスタミン作用にともなう症状

[*]・・・酵素の一種であるG6PD活性低下のある方がビタミンC点滴(25g以上)を受けた際に、溶血を起こす病態。
しかしながら、世界的な高濃度ビタミンC点滴療法の中心地であるアメリカのカンザス州にある国際人権機能改善センター(The Center for the Improvement of Human Functioning International)において、これまでの15年間に3万件以上の高濃度ビタミンC点滴療法を実施してきましたが、副作用によって死亡に至った例は、ありません。
こうしたことからも高濃度ビタミンC点滴療法は、実際に副作用の少ない安全な治療だと考えています。

副作用についてはどのように考えていますか。
当院では初診時に丁寧に問診を行い、また予防できうる副作用については可能な限り予防に努めています。
また副作用の一部は、点滴製剤に含まれている防腐剤によるものである可能性があるためビタミンCについては、世界で最も多く使用されている防腐剤の添加されていない無添加のビタミンCを冷蔵輸入、保存したものを使用しています。
治療中、食事など注意することはありますか?
召し上がるものについては特に制限はありません。ただ、のどが渇くことが多く点滴中は飲水を心がけてください。
どんなガンに効果がありますか?
米国では悪性リンパ腫、乳がん、子宮頸がん、卵巣がん、大腸がん、肺がん、前立腺がん、膵がん、膀胱がん、腎臓がんに対し治療効果が報告されています。
しかし、その医学的根拠は十分に確立されていません。しかしながらカンザス大学がんセンター、ジェファーソン医科大学ではがんの治療法として採用されています。
通常のがん治療中に超高濃度ビタミンC点滴はうけられますか?
通常のがん治療中の方でも、超高濃度ビタミンC点滴を行なうことは可能で現時点において、超高濃度ビタミンC点滴療法はがん治療の補助療法です。
したがって標準的療法にて治療されている方は、その治療は継続されたまま超高濃度ビタミンC点滴を併用することになります。
(併用の場合、抗がん剤の投与の前に超高濃度ビタミンC点滴を行うことが良いとの報告があります)
超高濃度ビタミンC点滴療法は抗がん剤の作用を弱めると聞いたのですが。
確かに様々な意見はあります。ビタミンCは抗がん剤の作用を減弱する可能性がある、とお考えの方もいらっしゃいます。ただはっきりとした確証はないようです。逆に、ビタミンCは抗がん剤の作用を増強し、副作用を軽減する効果があるという報告多くあるのも事実です。
当院としては、可能性がある療法と考え導入しています。また患者さんには最新の情報も提供しながら納得のいく治療を目指しています。
超高濃度ビタミンC点滴療法に適さない人は?
心機能や腎機能の低下されている方、胸水、腹水が貯留している方、透析治療中の方、ある種の遺伝性疾患をお持ちの方は、治療を受けることができません。
がんの治療以外(疲労回復、アンチエイジング、美白など)には超高濃度ビタミンC点滴療法は受けられませんか?
ご希望に応じ対応いたします。
この場合、ビタミンCの濃度については12.5gを上限とさせて頂きます。
(理由としましては12.5gより増量する場合、施行前に追加の検査が必要になり、コストが増しご負担が増えるためです。それでもご希望される方はお申し出下さい)
癌の予防に、超高濃度ビタミンC点滴をおこなうことがあると聞いたのですが?
理論上は効果があると考えます。ご家族でご両親に癌の方がいる場合には、月に2回。
片方の親に癌の方がいる場合は、月に1回。両親ともがんの方はいないが、予防的に受けたい場合には2か月に1回、超高濃度ビタミンC点滴療法を受けられるのがよいかと思います。

グルタチオン点滴療法についてのQ&A

パーキンソン病の治療薬はやめなくてはいけませんか。
作用機序が異なりますので、治療中もパーキンソン病の薬の内服は継続してお飲みください。
どれくらいの頻度で受けることができますか。
初めは、週3回程度おこなうことが理想的です。
最初の効果判定までには、すくなくとも1か月かかるとお考えください。

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監修:たじま医院 副院長 石井宏則