小児科

家族の宝、地域の宝であるお子さんが心身ともに健康であるように

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病気にならない、病気に打ち勝つ、目の輝いている子供に育つ事を願っています。
そのための支援、ご両親への応援ができるようにスタッフ一同心がけています。

当院では各種予防接種、乳児健診、育児相談、管理栄養士による栄養相談を行っています。

精密検査が必要な場合には、病診連携により、日大病院、国立成育医療研究センター、国立国際医療研究センター、都立大塚病院にご紹介いたします。
また、その他にも受診されたい病院があればご紹介いたします。

お子様にこのような症状がある場合にはご相談ください

  • 発熱
  • 嘔吐・下痢
  • 腹痛
  • 鼻水、鼻づまり

小児科診療時間

診療時間 日・祝
9:00~12:00 /
15:00~18:00 / / /

休診:木曜・土曜 午後、日曜、祝祭日

※予防接種希望のお子さんは午前8時30分にご来院ください。
※診療開始時間前を予防接種優先時間としています。
午前9時以降は、受け付け順になりますのでご了承ください。

小児科診療

小児科診療一般

当院では乳幼児~15歳くらいまでを対象に小児科診療を行っております。
お子様の体調に違和感を覚えたり、普段と違う様子が見られた場合などはご相談ください。

発熱

小さな子どもは体温の調整機能が未発達のため、大人よりも平常時の体温が高くなります。
そのため、小さな子どもの場合には体温が37.5度以上になると発熱状態となります。
乳幼児のうちはよく発熱がみられるものですが、多くの場合、体内にウイルスが侵入した際の免疫反応のため、症状が発熱のみの場合には様子を見てみてください。
また、免疫反応の妨げになってしまいますので、むやみやたらに解熱剤等を使用はしないでください。
ただし、発熱以外にも下痢や嘔吐、ぐったりしているなどの症状がみられる場合には別の疾患が疑われる場合もありますので、お近くの医療機関にご相談ください。

咳・のどの痛み

咳はのどに侵入したウイルスを体外に排出しようとして起きるものです。
多くの場合には一過性で数日経つと治りますが、咳の種類によっては感染症や副鼻腔炎、気管支喘息などの可能性もあるので注意が必要です。
お子様がどのような咳をしているのかを観察いただき、下記のような症状に当てはまる場合には医療機関にご相談ください。

以下の症状に該当する場合はご相談ください

  • 1週間以上咳をしている
  • 咳こんでしまい、食事や睡眠など日常生活に影響が出ている
  • コンコン、というような軽い咳をしている
  • ケンケン、と犬の鳴き声のような咳をしている
  • 咳によって息苦しそうな状態である

嘔吐・下痢

嘔吐や下痢の症状がある場合、ウイルス性胃腸炎などのウイルス感染の可能性が高く、その他の原因としては消化不良なども考えられます。
ウイルス感染の場合、嘔吐物に触れてしまうと感染が広がってしまう可能性がありますので、直接手が触れるような状況は避けて処理をしていただき、塩素系洗浄剤などで消毒を行ってください。

また、嘔吐や下痢を繰り返す場合には体内から水分が不足し、脱水症状に陥ってしまう可能性もあります。脱水症状にならないようにこまめな水分補給をしてください。
水分がとれていれば慌てて受診をする必要はございませんが、嘔吐・下痢症状の中でも下記のような症状が出た場合には医師の診察が必要な場合があります。お早めに医療機関を受診してください。

以下の症状に該当する場合はご相談ください

  • 飲み物を何度も吐く場合
  • 激しく腹痛や頭痛を訴える
  • 頻繁に嘔吐する

腹痛

子どもの腹痛は便秘症などご自宅で様子を診ていただいて問題のない軽症なものも多いですが、中にはすぐに受診が必要な、緊急性の高いものもあります。
受診の判断にあたってはお子様の腹痛の特徴や腹痛以外の症状を観察ください。緊急性の高い腹痛は下記のような場合です。

以下の症状に該当する場合はご相談ください

  • 痛みを我慢できないような腹痛が続いている
  • 便の中に血が混ざっている(血便)
  • 発熱や嘔吐を伴っている場合や、顔色が悪く苦しがっている場合
  • 太ももの付け根が盛り上がっている

上記のような症状がみられる場合には虫垂炎や腸重積など処置が必要な疾患の場合があります。お早めにお近くの医療機関にご相談ください。

鼻水、鼻づまり

鼻にウイルスなどが侵入したときに、それらを体外へ排出するために鼻水が出ます。
風邪などによる鼻水であればご家庭で様子を診ていただいて問題ございませんが、長く続くと鼻づまりで息苦しくなってしまったり、のどの奥に鼻水が流れ込んでしまって、せき込むこともあります。
長引くような場合や息苦しそうにしている場合には鼻吸引等の対処ができますので、ご相談ください。

予防接種 小児定期・任意接種

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予防接種の目的は、さまざまな感染症を予防することにあります。母親からもらった抵抗力(免疫)は生後3~6カ月過ぎると自然に失われていきます。
そうなると、自分で免疫を作り病気を予防できるようにしなければなりません。
体にウイルスや細菌が侵入すると、これを排除しようと免疫が体の中にできます。 その結果、その病原体に感染した記憶が体に残り、その病気に生涯かからないですむか又はかかったとしても軽い症状ですむようになります。

予防接種はこの仕組みを利用して、あらかじめ弱毒化した病原菌を接種して免疫を体の中に作らせます。
予防接種は病原菌の感染予防はできませんが、発病をくい止めまたは症状を軽くすることのほか感染症の拡大を阻止する重要な役割を果たしています。
予防接種を受けるか受けないかは、個人(親)が決めることに なっています。
予防接種の役割、メリット、デメリットをよく理解したうえで病気から子供を守るためにはどうするのが一番よいか判断しましょう。

それぞれの予防接種についてのスケジュール等の詳しいことは、リンク集をご覧ください。

当院で行っている予防接種

お子様の健診について

乳・幼児健診について

乳幼児健診の目的は、隠れた病気を早く見つけること、その年齢に応じた発達成長を 評価することにあります。
成長発達を評価するためには、お母さんからの情報がとても大切です。
あらかじめメモ書きなどをして、質問をまとめておくと聞き忘れもなくなります。
また、診療に参考になる情報が診療録に残れば、体調不良でいらしたときの診察に立ちます。ご協力をお願いいたします。

栄養相談について

蒲池桂子先生(女子栄養大学教授/管理栄養士)による栄養指導を行っています。
月一回金曜日午前(午前9時~11時30分)に予約制でおこなっています。
ご希望の方は03-3971ー0388に電話でご予約してください。
また、来院の際は保険証をご持参下さい。

1ヶ月健診

お母さんの産後の健診と一緒に、出産された医療機関で受けること多いようです。身長、体重、頭囲、胸囲を測りますが、体重の増加については1日あたり何g増加しているかが重要です。
一般に1日30g~50g増えることが普通ですが、お子さんによって差がありますが、1日あたりの体重の増加が30gより少ないようならば、ご相談すると良いでしょう。また哺乳量は体重1kgあたり1日150ml〜200mlです。
母乳栄養児では皮膚がやや黄色気なる時もありますが、白い便が出た場合や皮膚や白目(眼球結膜)が極端に黄色いときは検査が必要です。
その他に心臓の雑音、大泉門の張り具合、口腔内、斜頚の有無、呼吸音、ヘルニアの有無、外陰部、股関節脱臼がないか診察します。
同時に音や光への反応、手足の運動や筋肉の緊張、反射をみます。

3〜4ヶ月健診

多くの方は、保健所等での無料健診を受けているようです。体重は生まれた時の約2倍になります。
あやすと声を出して笑うようになり、首はすわるかほとんどすわりかけています。
周囲への関心が高まり、いわゆるナン語(赤ちゃん語)が出ます。離乳も始まり湿疹が出やすい頃です。
先天性股関節脱臼はこの頃はっきりしてきます。
予防接種が始まりますので順序だてて受けることができるように計画を立てましょう。

6〜7ヶ月健診

保健所より公費受診券が配送されます。届いてなければ居住地の保健所にお問い合わせください。
生後6ヶ月になると寝返り、7ヶ月にはお座り、8ヶ月ではいはいが出来るようになります。また顔に何かかかると手で取ろうとします。
身体的、精神的な発達の遅れがないかどうかをチェックします。 人見知りをすることがありますが、識別できる能力の順調な発達であり、戸惑うことはありません。
予防接種、離乳食は順調に進んでいますか?
予防接種等が始まり、お口のなかを診察することがあります。ご家庭で「お口をア~ン」の練習をしておいて頂くと、診察する際にお子さんが泣かなくて済みます。ご協力のほどお願いします。

9〜10ヶ月健診

保健所より公費受診券が配送されます。届いてなければ居住地の保健所にお問い合わせください。
この頃になりますと、早い子どもではつかまり立ちや伝い歩きを始めますが、まだ立てなくても個人差が ありますので、もう少しの間様子を見ていてよいと考えます。
お子さんは両親の幼少期と似ていることあり、 心配であればご両親が子供のころどうであったか聞いてみるのもよいでしょう。
また、親指とほかの指で 小さいものをつまんで口になどの動作が多くなります。危険なものは手の届かないところに片づけておきましょう。
物を指さす行為など、興味あることへの意志表示が高まります。「ママ」「ダダ」など片言を繰り返し話すことで注意をひこうとします。

1歳健診

1歳になると、体重は生まれた時の約3倍、身長は約1.5倍になります。寝ている姿勢から座ることができ、長時間座れるようになります。 多くの子供は、伝い歩きから一人歩きができるようになり、自立への第一歩を踏み出します。
音楽に合わせて体を動かしたり、また、「おいで」「ちょうだい」「バイバイ」などの簡単な言葉が理解できるようになったり、言えるようになります。名前を呼ばれると振り向きます。時に拒否し、気に入らないとむずがる事があります。
積み木をカタカタと鳴らしたり、おもちゃを投げたり落としたりして落ちていくのをながめます。
知っている大人に愛嬌をふりまき、いつも一緒にいる人を求めます。

1歳半〜2歳健診

保健所より公費受診券が配送されます。届いてなければ居住地の保健所にお問い合わせください。
助けなしにひざまずき、手をつくか何かに掴まり立ち上がれます。
絵本に関心を持ち、ページを束にしてめくります。紙に殴り書きをすることもできるようになります。スプーンやコップを使えるようになり、足元を見ながら走ったりボールをけったりできるようになります。
2歳になると走ることが出来ます。遊びながら絶えずおしゃべりをしたり、話しかけられた最後の言葉を オウム返しします。親の言うこともよく理解でき、2語文(ワンワンキタ、マンマチョウダイなど)を話せるようになります。
よい意味で自我が確立してくるため、強要すると嫌がることもあります。子供と思い強要するのではなく、親の責任のもと、一人の人間として個性を尊重してあげて下さい。
トイレに行きたくてたまらなくなるともじもじします。気づいてあげて下さい。 食後の歯磨きの習慣づけることは大事です。

3歳健診

片足立ちやケンケンができて三輪車に乗れるようになり、手を使わずに交互に足を出して階段を4、5段 登れるようになります。
手先もだんだん器用になり、ボタンかけ、はさみやお箸が使えるようになってきます。
自分の名前や年齢が言え、会話がかなりできるようになってきます。役割を持ったごっこ遊びが出来ます。
うまくできなくても、何でも自分でやりたがります。
「なに」「どこ」「だれ」など使った質問を盛んにする。なついている人が近くにいることが分かって いれば、離れて遊ぶことができるようになります。
言葉の遅れ、言葉の理解、行動がマイペースで指示に従わず落ち着きないなど発育上の問題、肥満や低身長の傾向がこの頃はっきりしてきます。
気になることあればメモ書きをしてから健診を受けましょう。また、居住地の保健所でも相談することが出来ます。

参考

「脳の発達と子どものからだ」のなかで、著者 久保田競先生(京都大学霊長類研究所教授・所長)は、「これから育つ子どもが、将来豊かな感性と適切な価値判断力とをあわせもつ人間となるよう、成長の段階に応じて教え、子どもの自発性を伸ばすようにして個性ある人間をつくることが大切である」「脳の発達には体の健康も大切なことで、心臓血管系を強くして体力づくりも重要」と述べています。

関連リンク

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