N-NOSE(尿によるがんリスク検査)開始します!

皆様こんにちは

N-NOSEという検査をご存知でしょうか。N-NOSEは線虫を使用して尿でがんのリスクを判定する検査になります。もともと九州大学の理学研究院において、手軽でかつ安価であることに加え、高精度にすべてのがんを早期発見できるがんのスクリーニング検査として開発された手法で(https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0118699)その後、がん拠点病院である都立駒込病院、順天堂大学、東京大学など全国26の医療機関で共同研究され、技術として確立されました。

犬の嗅覚を使ったがん検査は欧米の大学などで研究が進んでいる事は良く知られていますが、犬の嗅覚と同程度の嗅覚を持つ線虫(C.elegans: C.エレガンス)を使用した検査方法であり、感度95.8%、特異度95.0%という精度を確立しています。この精度は健診等でおこなう腫瘍マーカーに匹敵もしくはそれ以上に優れている精度になります。(消化器系のマーカーであるCEAの感度は25.0%、特異度は96.3%、抗P53抗体は感度16.2%、特異度86.2%)

当院では2023年6月12日よりN-NOSE検査を開始いたします。保険適応はなく自費で14,800円になります。ご希望の方は当院受付にてN-NOSE検査ご希望の旨お申し出ください。専用の容器をお渡し致します。

尚、当院では検査の精度を上げるため起床時の採尿をお願いしております。また採尿後ですが精度担保の為、2時間以内の冷凍保存の必要性があります。近隣の方であればご持参くださればお預かりします。2時間以内の持参が難しいようであればご自宅の冷凍庫の保存も可能です。(その場合は後日、冷凍した状態でご持参ください)検査結果は4-6週後にご自宅に郵送されます。検査結果については、ご安心頂くため結果をご持参頂ければご説明致します。

また大変申し訳ございませんが検査会社のシステム上、当院で受付された方以外の検体の受け取りは不可能となっております。予めご了承下さい。