池袋で高尿酸血症(痛風)の治療なら|豊島区のたじま医院
高尿酸血症(痛風)とは?
高尿酸血症という病気はそこまで聞いたことがある方は少ないかもしれませんが、高尿酸血症の合併症として生じる『痛風発作』は聞いたことがある方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
高尿酸血症は、血液中の尿酸値が基準値よりも慢性的に高い状態にあり、その結果として身体に異常が生じてしまう病気です。
尿酸は食べ物や飲み物に含まれるプリン体が体内で分解される過程で産出されます。
たらこ、とり肉、青魚、レバー、ビールなどはプリン体を豊富に含み飲食物の代表例です。食べてはいけないという訳ではないですが、食べ過ぎには気を付けてください。
痛風発作とは
血液中を流れている尿酸値が高い状態が続き、尿酸が足の指先などの末梢組織で冷えて溜まってしまうと激痛が生じることがありますが、これを痛風発作と言います。痛風発作は男性に多いとも言われています。
痛風発作が起こると、2~3日は激痛が続くことがありますが、痛みは徐々に改善していきます。
痛みが収まったからと言って放置していると、同じような痛風発作が繰り返し生じてしまいます。
しっかりとクリニックで改善策を医師と相談し、痛風発作が生じないように根治治療を受けていただければと思います。
高尿酸血症の発症原因
高尿酸血症の発症原因としては、普段の生活習慣が関係しています。
血液中を流れている尿酸値が上昇する理由としては下記の3パターンがあります。
(1)尿酸が体内で過剰に産出される「尿酸生産過剰型」
(2)尿酸の体外への排出量が減ってしまう「尿酸排出低下型」
(3)両方の原因が混合した「混合型」
高尿酸血症が発症する原因としては上記の3パターンが考えられます。
つまり、高尿酸血症が発症してしまった原因を解明し、治療を受けていただくことが大切です。決して自己判断せず、早めにクリニックまでご相談してください。
尿酸が過剰に産出される原因は?
尿酸が体内で必要以上に作られてしまう原因として、プリン体を多く含むたらこ、レバー、白子などの食べ過ぎや、ビールなどのアルコール類の過剰摂取が原因として考えられます。
決して食べたり飲んだりしてはいけないといった訳ではありません。
また運動をするとエネルギーが消耗されてしまいます。その過程でもプリン体が体内で産出されてしまいます。
また、運動をして汗をかくことで体内の水分量が減ってしまうため、血液中の尿酸の濃度が上昇してしまいます。高尿酸血症・痛風発作を防ぐためにもこまめな水分補給は大切となります。
尿酸の排泄量が減ってしまう原因は?
肥満体型が原因で、尿酸の体外への排泄量が減ってしまうことがあります。
また、アルコール類の飲み過ぎは腎臓の働きを抑えてしまうため、余計に尿酸の排泄量が減ってしまうことに繋がってしまいます。
尿酸の排出量が減ってしまうために高尿酸血症や痛風発作が生じている場合は、尿酸の体外への排出を促すお薬を処方する場合もあります。
高尿酸血症・痛風発作の治療では、発症している原因を特定し、その原因に応じて治療内容・処方内容が異なります。
高尿酸血症や痛風発作は普段の生活習慣が発症に深く関わっています。医師と治療方針について話し合い、ご自身のお身体にあった適切な治療を受けるようにしてください。
高尿酸血症による合併症は?
血液中を流れている尿酸値が 7.0 mg/dL より高い状態が続くと、合併症が生じやすくなります。
尿酸値がただ高いだけだと自覚症状は感じることがありません。ただし、過剰に増えた尿酸が末端組織で冷えて結晶化してしまうとその部位で激しい痛みを感じるようになります。
これが痛風発作といいます。
この痛風発作は結晶が生じる場所によって合併症は異なります。
尿路で結晶が生じてしまった場合は尿管結石や膀胱結石、腎臓で結晶が生じてしまった場合は慢性腎不全を招いてしまいます。
また、高尿酸血症になると動脈硬化のリスクも高まると言われています。
動脈硬化を引き起こす原因としては尿酸の生成過程にあり、生成された尿酸が血管に酸化ストレスを与えることで、血管にダメージが蓄積していきます。
その結果として血管の動脈硬化が生じてしまい、最終的には心筋梗塞や脳梗塞など重大な病に繋がってしまう可能性が高まります。
高尿酸血症の治療方法は?
高尿酸血症の治療法では、主に薬物療法と生活習慣の改善を行っていく必要があります。
薬物療法
高尿酸血症では生活習慣の改善を行っても尿酸値のコントロールが難しい場合には、薬物療法を実施します。
高尿酸血症の治療薬には、尿酸の生成を抑えるお薬や尿酸の排出を促進させるお薬を処方します。
痛風発作が生じてしまった場合は、先ずは痛みや炎症を抑えるお薬を処方して様子をみます。
食事内容で気を付けること
高尿酸血症の発症には上述していますが、普段の生活習慣が関係しています。
そのため、健康診断などで尿酸値が高いと指摘を受けた方は普段の食事内容や運動習慣を改善していただきたいと思います。
当院では普段の生活習慣や運動習慣についてのアドバイスを医師・看護師より、皆様に提供しています。
食事の内容、献立の考え方など気になることがありましたらお気軽にご相談してください。
お問い合わせ
たじま医院では高尿酸血症の診察・治療に力をいれています。
健康診断などで尿酸値が高いと指摘を受けたとしても、特に自覚症状は感じないため、クリニックに受診していない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
上述している通り、尿酸値が高い状態が続いてしまうと、痛風発作だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などの他の病気の合併リスクが高まってしまいます。
尿酸値で異常を指摘された方はお早めにご相談していただければと思います。
監修:たじま医院 副院長 石井宏則