糖尿病になりやすい食習慣について

皆さま、こんにちは。

よくいわれることですが、早食いや寝る直前の食事などの食習慣により2型糖尿病を発症させる危険性が上がる事は、皆様ご存知の事と思います。このことは以前から欧米の研究で示されていますが、今まで日本人のデータはまとまったものが少なく今回、京都府立医科大学の研究グループが日本人約13万例を対象に最長で10年間の追跡調査をおこなった結果がでました。Toyokuni E, et al. J Diabetes Investig. 2024 Apr 2.

その結果、全体としては朝食を抜く、早食い、夕食後の間食、就寝前2時間以内の夕食、といった食習慣は2型糖尿病の発症のリスクが増えました。注意すべきことはその中で、BMI 25kg/m2未満の方(単純にいえば太ってない方)では、とくに早食い、就寝前に夕食を食べるといった食習慣により2型糖尿病の発症リスクが有意に上昇しました。

従って食事についてだけ言えば、いまスリムだからといって食習慣を間違えると糖尿病のリスクが増える可能性がある事がわかります。しかしながら楽しく食事をし生活することは人生にとり重要なことです。バランスをとり生活することが大事であると思います。糖尿病の早期発見は、採血や採尿などの検査でしかわからない事が多いため、健康診断などは受診され定期的に自分の身体の状態を把握されることがよいと思います。

心配な事や健診結果でわからないことなどあれば、当院で受診されたものでなくてもご説明します。お気軽にご相談ください。