当院の理念について2

皆さま、こんにちは。

5月に入り、コロナワクチン接種の準備であまりにも多事多端であったため、5/10にアップした当院の理念についてもう少し説明をしたいと思います。当院の理念の一番にしたものは

1 患者様の笑顔、元気、幸福の為によりよい医療を提供することに全力を尽くす。

誰しも、笑顔をみることは楽しい事と思います。一方で患者さんは病気になり、つらく苦しい為医療機関を受診します。必然的に医療機関はつらく苦しい時に行く場所となります。その中で、つらく苦しい状態を様々な手段をもって少しでも良くしたい、笑顔で元気になってほしい、元気になり幸せになってほしい、と思い行動することは医療にかかわるものとして共通する根源的な思いです。ただ、我々も聖人君子ではありません。自らの体調が悪い時もありますし、その結果残念ながら、ふるまいに出る事もあります。そのことを自ら戒め、可能な限り全力を尽くすことがヒポクラテスの誓いやジュネーブ宣言を知る、私たちの目的と考えるからです。後日、機会があれば、ヒポクラテスの誓いやジュネーブ宣言についても、話したいと思います。

2 スタッフは院内を、共に学び成長する場として努力し助け合い、物心両面の幸福を追求する。

”人間は考える葦である。”これは17世紀フランスの科学者、哲学者であるブレーズ・パスカルの言葉であることは皆さんご承知のとおりであると思います。葦(アシ)は水辺に群生する多年草で、弱々しいものを代表とされます。この言葉の意味は、人間というのは弱い面もたくさん持っているが「考える」という事が出来るからこそ、偉大であるということです。一人で出来る事や考える事は限られています。みんながいるからできる事があります。院内で一人一人が考え、皆で学び助け合い、人として楽しく成長の場にすることで、スタッフ個人も含め皆が成長させてもらえる。その結果、スタッフが物心両面で幸せになり、幸せな気持ちで仕事をすることで患者さんも幸せにできると思っています。

3 感謝と謙虚な心をもち、医療による社会貢献という、名誉ある役割を担う事を自覚すること。

感謝は大事な言葉です。家族がいてくれることへの感謝、思いを同じく協力してくれる同僚への感謝、そして空気、大地、太陽など自然に対する感謝や日本という国にいられることへの感謝。いずれも当たり前と思っている事は、決して当たり前ではないと思います。大事なものや人を失ってから気が付くより、今、気が付き感謝をする事が何より重要です。また、謙虚という言葉については昨今否定的な意見も目にしますが、私にとってはとても重要な言葉です。誰しも多かれ少なかれ謙虚な気持ちがあるからこそ、自己成長する機会が生まれ自己肯定感につながります。自己肯定感は人の社会における錨になり得ます。そして、愛をもって人を幸せにするという任務を自覚する事が、このクリニックの最大の目的です。

この理念を現実化し実践するために、日々精進していきます。以前にも書きましたが、至らぬ点も多々あるかと思いますが、私を含めスタッフみな人生の修行中です。よりよき高みを目指し、地域の方々のために尽くしたいと思います。よろしくお願いいたします。