糖尿病・内分泌外来

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経験と最新の知見をもとに、一貫した糖尿病診療を行います。

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新しい糖尿病の内服治療ならびにインスリンの外来での導入、血糖の自己測定指導、定期的な合併症の精査、さらに、重要な食事については、女子栄養大学付属 栄養クリニック 蒲池桂子教授(管理栄養士)による栄養指導もあわせておこない、地域におけるよりよいと考える 一貫した糖尿病管理・治療を行っています。
その他の精密検査が必要な場合には、病診連携により、慈恵医大、日大病院、東京女子医大病院、国立国際医療研究センター、都立健康長寿医療センター、都立大塚病院などにご紹介いたします。

糖尿病外来 診療時間

診療時間 日・祝
9:00~12:00 /
15:00~18:00 / / /

休診:木曜・土曜 午後、日曜、祝祭日
受付時間は午前11時45分、午後17時45分で終了になります。
診察時間とは異なりますためご注意下さい。

糖尿病と治療について

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膵臓から分泌されるホルモンの一種であるインスリンの産生(作り方)や代謝(使い方)に問題がおこるために、食事などにより摂取したエネルギーが上手く分解できなくなることで、体内の血管が傷ついた結果、動脈硬化、腎障害、神経障害をはじめとした様々な症状が出現します。
糖尿病は大きく1型糖尿病、2型糖尿病に分かれます。
(ほかにも妊娠中に糖尿病が発症する妊娠糖尿病などもありますが、ここでは割愛します)

1型糖尿病

1型糖尿病は、膵臓でインスリンが体内でつくることが出来ないタイプの糖尿病です。
はっきりとした原因は分かっていませんが免疫が関与していると考えられ、感染を契機に症状が出現してきます。
稀な病気といわれ、国内の1型糖尿病の方は10-14万人といわれています。感覚的には、1200人に1人いらっしゃることになります。糖尿病と聞くとイメージされやすい暴飲、飲食や肥満など生活習慣は関係ありません。

普段の生活では、低血糖や高血糖そしてインスリン量を決めるために、ご自身で、少量の血液を指先などから出し、一日に3-5回程度の血糖測定をおこなう必要があります。
また、最近では血糖の変動を簡単に測定することのできる新しい検査機器があり、毎回血液を出す負担が軽減できるようになってきました。(フリースタイルリブレについてはこちら)(但し、正確には“血糖値”を測定しているのではなく“間質液グルコース濃度”の測定をおこなっています。
現時点では精度がやや劣るため、状況において指先での血糖測定も必要です。)

治療法は、体内のインスリンの欠乏がある為“インスリンを体調に合わせて適切に注射で補充する”方法をおこないます。
注射の方法としては、ペン型の注射器で、1日に4-5回注射する“頻回注射法”と、小型の携帯型ポンプを使用し、インスリンを少量ずつ注入し続ける“インスリンポンプ療法“があります。基本的にインスリンを適切に注射できていれば、食事制限はないため、甘いものやお酒を飲むのも構いません。

1型糖尿病は、インスリンを体調に合わせて適切に注射で補充できれば、生活に制限はありません。
しかしながら、生活をしていくなか気候の変化などで、体調も変化していきます。そのなかで血糖の変化をコントロールすることが難しい時もあります。
そのような時に、同じ状況の治療をしている仲間がいることで、かけがえのない情報やサポートが得られます。患者会での交流や情報交換は、自分だけでなく他の困った仲間を手助けし、またご自身も助けられることもあります。

2型糖尿病

2型糖尿病は、前出の1型糖尿病とは異なり、その原因は、体質(遺伝的素因:日本人の場合はKCNQ1という遺伝子が強く関連している事が示唆されています。)に加え、生活習慣(環境的素因)により、インスリンの生産が不足したり(インスリン分泌不全)やインスリンが身体に十分に作用しない(インスリン抵抗性)状態がおこります。
その多くは40歳代以降に発症します。また、遺伝が関与していることで、過去の疫学研究によれば、ご両親が糖尿病の場合、その子供は3~4倍発症のリスクが高まることがわかっています。

普段の生活の基本は、食事療法と運動療法になります。当院ではここを最重視しています。ここでの対応が早ければ早いほど、そしてしっかりと行うほど、薬物療法をせずに、もしくは少ない量の投薬で過ごせる可能性が高まると考えます。

一方、薬物治療は内服治療とインスリン療法があります。内服治療から開始することが多いですが、血糖値が十分に下がらないときには、インスリンを注射することで血糖値のコントロールを行います。その際には、ご自身で血糖測定(自己血糖測定)をして頂くことで細やかな血糖コントロールを行い、最小限量のインスリン注射でより効果的な治療を行います。

この自己血測定ですが、通常指先から少量の血液を出し血糖測定を行いますが、最近では血糖の変動を簡単に測定することのできる新しい検査機器もあり、毎回血液を出す負担が軽減できるようになってきました。(フリースタイルリブレについてはこちら)(但し、正確な表現をすると“血糖値”を測定しているのではなく“間質液グルコース濃度”の測定をおこなっています。現時点では精度がやや劣るため、状況において指先での血糖測定も必要です。)

病態に合わせた経口血糖降下薬の選択

糖尿病はサイレントキラーとも呼ばれ、気が付かないうちに症状が進行し様々な合併症を起こす可能性があります。血糖のコントロールが上手くいっていない場合、3台合併症の腎不全、失明、下肢の切断以外にも、心筋梗塞、脳梗塞、がん発症のリスク増加の報告もされています。だからこそ、早期の対応がとても大事と考えています。

当院では、食事療法、管理栄養士による栄養相談、運動療法をしっかり行い、必要な場合は薬物療法しながらも、楽しく笑顔で過ごせるようスタッフ一同サポートしています。
健診などで、軽度の異常を指摘されたのちに来院され、早い時点から注意することで薬物治療を回避できている方もいらっしゃいます。少しでも心配な事や不安な点があればご相談ください。

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